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うさぎのおやこ

  • ミラノ国際映画祭2023 外国語長編映画 最優秀作品賞
  • ミラノ国際映画祭2023 外国語長編映画 主演女優賞

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大阪のスペシャルな物語
優しい出会いは、そこにある。

映画『ひとくず』『西成ゴローの四億円』『ヌーのコインロッカーは使用禁止』上西雄大監督の劇場最新作となる本作は、「ミラノ国際映画祭2023(Milan IFF2023)」にて、外国語長編映画最優秀作品賞、外国語長編映画主演女優賞(徳竹未夏・清水裕芽)を受賞した話題作。
 知的障害や発達障害、精神疾患者の心の姿とその周囲に巣くう闇や悪意、そんな世界の中でもその障害者達を守り救おうとする善意の存在、そして救われる道は必ず存在することを描いた感動作品。
 軽度の知的障害を持ち、小学生にも間違えられる小柄な自分にコンプレックスを抱いている娘と、夫に先立たれるもしっかり娘を育てようと努めてきたが上手くいかず、娘との生活に限界を感じ精神障害者になってしまった母。母子共に障害者であり、心を開くことのできる者が居なくなり、スレ違いながら荒れた生活を送るなか、新たな出会いにより暗闇の中に光が差し始める。
主演は、『ひとくず』ではカネマサの母を演じるなど10ANTS作品には無くてはならない女優、徳竹未夏、そして上西雄大監督主宰の劇団・映像劇団テンアンツから大抜擢の清水裕芽のW主演。共演として、上西雄大は勿論、『ひとくず』での娘を虐待する母親役の演技で注目された古川藍のほか、華村あすか、青木玄徳、そして萩野崇らが重要な役どころを担っている。

監督・脚本・プロデュース
:上西雄大
キャスト
:徳竹未夏、清水裕芽、古川藍、華村あすか、青木玄徳、萩野崇、上西雄大

ストーリー

軽度の知的障害者の22歳の女性・来栖玲(清水裕芽)。生まれつき、小柄なためよく子供と見間違われ、自分が“障害者”扱いされることに対しての葛藤を常に持っていた。大好きな父を亡くし、また母・来栖梨加(徳竹未夏)も精神障害者となりネグレクト状態に。一時は母と離れ施設で過ごしていたが、現在は同居している。施設で玲の最大の理解者となる精神科医の柊早苗(楠部知子)と出会うも急死しにより再び心を閉ざしてしまう。                            
柊の後任に来た若い医師を受け入れられず通院を拒み続けていたある日、その医師の後任に新たな医師、恵比寿丈(上西雄大)が着任する。梨加はまともに家賃を払えず、遂には退去を求められ、母に見捨てられそうになった玲は、デリヘルのバイトに応募してしまう。良く分からぬまま契約書にサインをしてしまい、お金を受取ってしまう玲。娘から渡されたそのお金に母、梨加は不安を感じる。
デリヘルで撮影することになった玲は、そこに所属するカナと共に逃亡する。荷物を取りにマンションへ戻った玲に梨加は「あんたのせいでパパは死んだ」と言ってしまう。
決して口にしてはいけないコトバへの後悔と自分のふがいなさに涙し崩れる母、梨加。一方、部屋を飛び出した玲を恵比寿が追うのだが・・・。