記録的な台⾵に⾒舞われた成田空港。その対応に追われるのはグランドハンドリングスタッフの高岡綾⼦(清水美砂)。多種多様な人たちの不満や不安に笑顔で対応する。台⾵が過ぎ去った徹夜3⽇⽬の朝、帰宅し夫の弘(矢柴俊博)を⾒つけるなり、溜まりに溜まった不平不満をぶちまける。娘の美空(片岡凜)は「帰ってくるなり⽂句ばっかで、この家の運気が下がるんですけど」と綾⼦の不平不満に⽂句を⾔う。「働きもしないで、偉そうなこと⾔ってんじゃないよ」と⺟と娘のけんかが勃発。
そんなある⽇、弟の航(松野晃士)の航空写真撮影に成田空港に付き添うことになった美空は、⾔葉に困った外国人に真摯な接客をしたり、ネパール人⼥性客から「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えられている⺟綾⼦の姿を偶然⽬の当たりにし、「⽇本の玄関」というプライド、成田だから未来を拓けることに気づく。
飛行機が頭上を通り過ぎると「いつもありがとう」と照れ臭そうに⺟に感謝を伝える美空だった。