5年間の研修を終えたルイーズとソフィアは、念願の助産師として働き始めるが、その期待に反するように緊張感が大きくのしかかる。貧困、移民、死産...様々な事情を抱えて産科病棟を訪れる人々。オーバーワークとストレスに押しつぶされそうになりながらも、新しい命に出会う日々の喜びが助産師たちの結束を強めていく。
本作は、若い助産師たちが出産に立ち会い、突きつけられる現実に驚きながらも成長してゆく様を、実際の出産シーンを織り交ぜながら、その場に立ち会っているかのような臨場感で描き出す。監督は『愛について、ある土曜日の面会室』(2009年)がヴェネチア国際映画祭正式出品を始め、ルイ・デリュック賞等受賞のレア・フェネール。誰もが直面する普遍的なストーリーに、熱い共感の声が寄せられた。