上映作品

この世界の片隅に[名画座2本立て]

126分 日本 東京テアトル配給作品

  • 広島国際映画祭2016 ヒロシマ平和映画賞(片渕須直、この世界の片隅に)
  • 第38回ヨコハマ映画祭 2016年日本映画ベストテン1位、作品賞、審査員特別賞(のん)
  • 第31回高崎映画祭 ホリゾント賞(片渕須直、のん)
  • 第71回毎日映画コンクール 日本映画優秀賞、音楽賞(コトリンゴ)、大藤信郎賞
  • 第59回ブルーリボン賞 監督賞(片渕須直)
  • 第90回キネマ旬報ベスト・テン 日本映画ベストテン1位、監督賞(片渕須直)、読者選出日本映画ベストテン1位、読者選出日本映画監督賞(片渕須直)
  • 第26回東京スポーツ映画大賞 作品賞
  • 第40回日本アカデミー賞 最優秀アニメーション作品賞、優秀音楽賞(コトリンゴ)
  • 映画秘宝ベスト10 2016年度映画ベストテン2位
  • ぴあ映画生活初日満足度 2016年間ランキング1位
  • 映画芸術日本映画ベストテン 日本映画ベストテン1位
  • おおさかシネマフェスティバル2017 日本映画作品賞ベストテン1位、音楽賞(コトリンゴ)
  • eAT 2017 in KANAZAWA 金沢大賞(片渕須直)
  • 平成28年度(第67回)芸術選奨 映画部門文部科学大臣賞 片渕須直※『この世界の片隅に』の成果

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どこにでもある毎日のくらし。昭和20年、広島・呉。
わたしは ここで 生きている。

昭和19~20年の広島・呉を舞台に、戦時中、毎日眺めていたものがいつしか変わり果て、身近なものが失われてもなお生きていく、主人公・すずのくらしを描く。

原作
:こうの史代
監督
:片渕須直
キャラクターデザイン
:松原秀典
プロデューサー
:丸山正雄 真木太郎
アニメーション制作
:MAPPA
プロデュース
:GENCO

INTRODUCTION

すずさんの世界を彩る女優・のん、音楽・コトリンゴ
主人公すずさんを演じるのは女優・のん。片渕監督が「ほかには考えられない」と絶賛したその声でやさしく、柔らかく、すずさんに息を吹き込みました。すずさんを囲むキャラクターには細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、牛山茂、新谷真弓ら実力派が集結。松竹新喜劇の座長・澁谷天外も特別出演しています。
本作の音楽はコトリンゴが担当。ナチュラルで柔らかい歌声と曲想が、すずさんの世界を優しく包みこみます。

監督・片渕須直×原作・こうの史代―信頼しあう2人のタッグ 再び―
監督は片渕須直。第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の前作『マイマイ新子と千年の魔法』(09)は観客の心に響き、異例の断続的ロングラン上映を達成しました。徹底した原作追及、資料探求、現地調査、ヒアリングを積み重ね、すずさんの生きた世界をリアルに活き活きと描き出した本作には紛れもなく今の私たちの毎日に連なる世界があります。
原作はこうの史代。第13回メディア芸術祭マンガ部門優秀賞ほか各メディアのランキングでも第1位を獲得。綿密なリサーチによる膨大な情報と、マンガ表現への挑戦がさりげなく織り込まれており、その創作姿勢と高い完成度から多くのマンガファン・書店員から熱い支持を得ています。NHK『花は咲く』アニメ版でタッグを組んだ2人が再び結集し、新たな感動をお届けします。

「この映画が見たい」の声が生んだ、100年先に伝えたい珠玉のアニメーション
クラウドファンディングで3,374名のサポーターから39,121,920円の制作資金を集めた本作。日本全国からの「この映画が見たい」という声に支えられ完成した『この世界の片隅に』は、長く、深く、多くの人の心に火を灯し続けることでしょう。100年先にも愛され続ける映画が、ここに誕生しました。

STORY

18歳のすずさんに、突然縁談がもちあがる。
良いも悪いも決められないまま話は進み、1944(昭和19)年2月、すずさんは呉へとお嫁にやって来る。呉はそのころ日本海軍の一大拠点で、軍港の街として栄え、世界最大の戦艦と謳われた「大和」も呉を母港としていた。
見知らぬ土地で、海軍勤務の文官・北條周作の妻となったすずさんの日々が始まった。
夫の両親は優しく、義姉の径子は厳しく、その娘の晴美はおっとりしてかわいらしい。隣保班の知多さん、刈谷さん、堂本さんも個性的だ。
配給物資がだんだん減っていく中でも、すずさんは工夫を凝らして食卓をにぎわせ、衣服を作り直し、時には好きな絵を描き、毎日のくらしを積み重ねていく。
ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずさんは、遊女のリンと出会う。
またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずさんも夫の周作も複雑な想いを抱える。
1945(昭和20)年3月。呉は、空を埋め尽くすほどの数の艦載機による空襲にさらされ、すずさんが大切にしていたものが失われていく。それでも毎日は続く。
そして、昭和20年の夏がやってくる――。