「あとちょっとで27歳。どうせもうすぐ、ワタシ死ぬんで。」
伝説のロックスターは27歳でこの世を去るというジンクスを信じて疑わない、不器用でちっとも売れないパンクバンド"ザ・ゲスイドウズ"のボーカルハナコを演じるのは、夏子。バンドメンバーのギターは多国籍バンドALIのヴォーカルを務める今村怜央。ベースは、ゴールデンボンバーの喜矢武豊。ドラムは、アメリカで映画監督としても活躍するRocko Zevenbergen とリアルなミュージシャンらとのコラボレーションで結成されている。
そんな"ザ・ゲスイドウズ"のリリースしたアルバムは一切売れておらず、事務所は大量の在庫を抱えることに。嫌気がさしたマネージャーから「会社に必要ない」と、4 人のバンドメンバー全員で田舎への移住と、そこでの曲作りを命じられる。最後のチャンスを無駄にできない4 人は、昼間はご近所さんの畑仕事などを手伝い、夜はくたくたになりながらも曲作りに励んでいた。そんな中、ある日突然ハナコに転機が訪れる。その日を境に徐々にハナコの作る楽曲の毛色が変わり、どん底にいたバンドは人生最大の曲を作ることになっていく―