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南イタリア、ナポリの沖合いに浮かぶ小さな緑の島に、チリから亡命してきた高名な詩人パブロ・ネルーダが滞在することになる。貧しい漁師の父親と二人暮らしのマリオは、世界中から送られてくる手紙をネルーダへ届けるだけの郵便配達人に採用される。初めは緊張していたマリオだが、サイン欲しさに買ったネルーダの詩集を読むうちに言葉のパワーに目を開かれ、自らの生き方や社会についても考えるようになる。ネルーダもまたマリオの無垢な感性に刺激され、二人の間に友情が育ってゆく。そんな中、港のバーで働くベアトリーチェに一目で恋したマリオは、パブロの応援を得て新たな人生へと踏み出す。だが、突然、パブロの追放令が解除され、祖国へ帰る日がやって来る──。