アーティスト移住支援をうたうある海辺の街を舞台に描く、横浜聡子監督待望の最新作。何やらあやしげな"アーティスト"たちが行ったり来たりするこの街でのんきに暮らす14歳の美術部員・奏介とその仲間たちは、大好きなモノづくりをしながら、縦横無尽のイマジネーションでどこまでも世界を愉快にするーー!
監督・脚本は『ジャーマン+雨』『ウルトラミラクルラブストーリー』『俳優 亀岡拓次』『いとみち』でその度ごとに話題を巻き起こして来た、横浜聡子。寡作が故に次作を待ち焦がれる映画ファンを多数抱える横浜監督が、愛して止まない傑作漫画の映画化に挑んだ。
その原作は、知る人ぞ知る孤高の天才漫画家・三好銀の最高傑作と名高い「海辺へ行く道」シリーズ。誰もが予想しなかったまさかの初映画化となる。
アーティスト移住支援をうたう、とある海辺の街。のんきに暮らす14歳の美術部員・奏介(原田琥之佑)とその仲間たちは、夏休みにもかかわらず演劇部に依頼された絵を描いたり新聞部の取材を手伝ったりと毎日忙しい。街には何やらあやしげな“アーティスト”たちがウロウロ。そんな中、奏介たちにちょっと不思議な依頼が次々に飛び込んでくる。ものづくりに夢中で自由奔放な子供たちと、秘密と嘘ばかりの大人たち。果てなき想像力が乱反射する海辺で、すべての登場人物が愛おしく、優しさとユーモアに満ちた、ちょっとおかしな人生讃歌。