フィンランドを代表する、建築家でデザイナーのアルヴァ・アアルト 。
色褪せない名作の誕生を陰で支えたのは、最初の妻アイノだった――。
アアルトとは、どのような人物だったのか?
暮らし、社会、自然 ――すべてがデザインに繋がっていく。
フィンランドを代表する建築家・デザイナー、アルヴァ・アアルト(1898-1976年)。
不朽の名作として名高い「スツール60」、アイコン的アイテムと言える「アアルトベース」、そして自然との調和が見事な「ルイ・カレ邸」など、優れたデザインと
数々の名建築を生み出した。そんなアルヴァ・アアルトのデザイナーとしての人生を突き動かしたのは、一人の女性だった――。「幼い頃、アアルトが設計した図書館で
過ごし、彼の建築の虜になった」と語るフィンランドの新鋭ヴィルピ・スータリが、アルヴァの最初の妻、アイノとの手紙のやりとり、同世代を生きた建築家や友人たち
の証言などを盛り込みながら、アアルトの知られざる素顔を躍動感溢れるタッチで描き出す。主張しすぎない。けれど、側に置くだけで心が豊かになり、日常が彩られ
る。人と環境に優しいデザインで、現代の生活にも溶け込む逸品はどのようにして生まれたのか。2023年は、アルヴァ・アアルトの生誕125周年にあたる。アルテックの
家具やイッタラのアイテムなど、後世に残る名作の誕生秘話も必見!