TVの芸能レポーター木滑は、取材拒否や暴力にも「恐縮です」の一言で乗り切る低姿勢のハイエナ。怪物と化したワイトショーやジャーナリズムの中で、果たして彼は何を見い出すのか?
『水のないプール』『十階のモスキート』で、それまでの日本映画の常識をうち破ってきたロックスター内田裕也が、<フォーカス/フライデー>現象に象徴される過激なスキャンダリスムにヒントを得て、脚本を執筆。自ら突撃芸能レポーターに扮し、松田聖子と神田正輝の結婚式、三浦和義氏のロス疑惑、日航機墜落などの事件を実際に取材。また豊田商事会長刺殺事件などもリアルに再現した。ドキュメンタリーとドラマが交錯した異様な迫力を持つこととなった本作品は、国内はもとより海外の映画祭、ニューヨークでの劇場公開などでも大きなセンセーションを巻きおこした。
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