上映作品

ナイトコールLa nuit se traîne/NIGHT CALL

  • 第14回マグリット賞 10部門受賞
  • ベルギー映画評論家協会 作品賞
  • ビアリッツ映画祭ヌーベル・ヴァーグ観客賞

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その鍵を開けた瞬間、人生は逃走劇に変わった。

毎夜、日々の生計を立てるため、ブリュッセルで鍵屋として働く青年マディは、ある晩、クレールと名乗る若い女性から部屋の鍵を開けてほしいと依頼され、共にアパートへ向かう。難なくドアを開錠し、部屋で支払いを待つマディに現金を下ろしに行ったクレールから「部屋を出て」と電話が掛かる。そこへ現れた男に突然襲われるマディ。その部屋の住人も、持ち去ったバッグも彼女のものではなく、マフィアのヤニックのものだったのだ。マディは逃走をはかるがヤニックに捕まり、自身の無実を証明するために取引をする羽目になる。マディに与えられた時間は朝までの数時間、それまでにクレールとバッグを見つけなければならない。捜索するブリュッセルの夜の街ではちょうど、"ブラック・ライヴズ・マター"(BLM)のデモが激化しており、警察と市民の衝突がいたるところで起きていた。混乱の中、街は静かに、だが確実に、彼を"犯罪者"に仕立てていく。
──彼にとって最も危険だったのは、銃でも暴力でもなく、人を信じることだった・・・──

監督
:ミヒール・ブランシャール
出演
:ジョナサン・フェルトレ、ナターシャ・クリエフ、ジョナ・ブロケ、ロマン・デュリス