僕にとって〈言葉〉は〈自由〉を意味するんだ。
"クルド人"であり"ろう者"の少年ラワン。多くの困難を乗り越え、学び、成長していく姿をダイナミックで抒情的な映像と音楽で綴る、心揺さぶる珠玉の物語
これまでSXSWやBFIロンドン映画祭などで高い評価を受けてきたイギリス人監督のエドワード・ラブレース。2019年にラワンと出会ったラブレースは、殻を破ろうとする彼に心動かされ、クルド人やろう者のプロデューサーらと撮影チームを組み、実に4年もの年月をかけてラワンの成長をカメラに収めていった。心に傷を負ったろう者の少年が、新天地での出会いと学びによって自分らしさを獲得していく過程を、ダイナミックで抒情的な映像と音楽で描写。そこに宿る圧倒的な没入感と心揺さぶる物語は世界中で絶賛され、ニューヨーク・ドキュメンタリー映画祭を始めとする各国の映画賞を席巻。世界を深い感動と共感で包んだ成長物語が誕生した。
生まれつき耳が聞こえない<ろう者>でクルド人の少年ラワン。イラクでの生活にラワンの将来を案じた両親は、イギリスへ亡命することを決意。難民キャンプで1年を過ごした後、ある支援者の尽力で一家はイギリスに入国。ラワンはダービーにある王立ダービーろう学校に入学することに。生まれて初めて手話を学んだラワンは、先生や友達とコミュニケーションを取ることで、周囲が驚くような成長を遂げていく。そんな中、ラワン一家は突然、イギリス政府から国外退去を命じられるのだった・・