上映作品

昭和ガメラ映画祭

【ガメラ生誕60周年記念】

強いぞガメラ!
4Kデジタル修復版で、令和に蘇る!

◆上映作品(3作品)
『大怪獣ガメラ』4Kデジタル修復版
『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』4Kデジタル修復版
『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』4Kデジタル修復版
※当館では2K上映
※通常料金


『大怪獣ガメラ』4Kデジタル修復版 ※当館では2K上映

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北極から現れた、謎の火喰亀。その名はガメラ! 人類は、この未知の脅威にどう立ち向かうのか―。

亀の研究調査で北極を訪れた日高教授(船越英二)と助手の山本(霧立はるみ)、帯同する新聞社のカメラマン青柳(山下洵一郎)は、原爆を積んだ国籍不明の戦闘機の墜落により割れた氷の中から出現した大怪獣”ガメラ”を発見。ガメラは空を飛び、遠く北海道の灯台を襲撃。亀をこよなく愛する少年・俊夫(内田喜郎)はガメラに助けられ、その後ガメラの跡を追うようになる。日本各地を襲うガメラに対抗すべくあらゆる作戦が実行されるが、ことごとく失敗。人類の英知は、ガメラに屈するのか―。

監督:湯浅憲明 企画:斉藤米二郎 脚本:高橋二三 撮影:宗川信夫 録音:渡辺利一 照明:伊藤幸夫 美術:井上章 音楽:山内正 特殊撮影:築地米三郎 特撮美術:井上章 合成:藤井和文 照明:石坂守 
出演:船越英二、山下洵一郎、姿美千子、霧立はるみ、北原義郎、左卜全、浜村純、内田喜郎
(1965年/白黒/79分)©KADOKAWA 1965

『大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン』4Kデジタル修復版 ※当館では2K上映

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ガメラ初の敵怪獣は冷凍怪獣バルゴン! 美しき虹色光線と冷凍液に、ガメラは勝てるのか!?

地球に舞い戻ったガメラは黒部ダムを襲撃!時を同じくして、平田(本郷功次郎)、小野寺(藤山浩二)、川尻(早川雄三)は巨大オパールを求め、ニューギニアの洞窟に向かった。カレン(江波杏子)らが止めるのも聞かず、妖しく輝く石を手にした彼らは、次々と不幸に襲われる。そして最大の不幸は、その石が実は“怪獣バルゴンの卵”であったことだった。孵化したバルゴンとガメラは激しい戦いを繰り広げ、大阪城が凍結されるなど人々は大混乱に陥る。解決のため平田とカレンは奮闘するがー。

監督:田中重雄 企画:斉藤米二郎 脚本:高橋二三 撮影:髙橋通夫 録音:奥村幸雄 照明:柴田恒吉 美術:柴田篤二 音楽:木下忠司 
【特殊撮影】 監督:湯浅憲明 撮影:藤井和文 美術:山口煕 井上章 合成:金子友三 照明:石坂守 操演:恵利川秀雄
出演:本郷功次郎、江波杏子、早川雄三、藤岡琢也、藤山浩二、夏木章、北原義郎、菅井一郎、見明凡太朗
(1966年/カラー/101分)©KADOKAWA 1966

『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』4Kデジタル修復版 ※当館では2K上映

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ギャオスの超音波メスで、何もかも真っ二つ! 絶体絶命の人類とガメラ!

道路建設に取り組む堤(本郷功次郎)らが、ガメラ襲来、富士山の噴火、地元住民の立ち退き反対運動に四苦八苦していたころ、少年英一(阿部尚之)は謎の怪獣に襲われる。危機一髪でガメラに救われた彼は、その鳴き声にちなみ怪獣を“ギャオス”と命名した。ギャオスは名古屋に飛来、名古屋城や東海道新幹線を超音波メスで真っ二つに。極悪非道なギャオスにあらゆる知恵を尽くした作戦で挑む人間たちと、それを助けるかのように戦うガメラ。勝利の女神はどちらに微笑むのかー。

監督:湯浅憲明 企画:仲野和正 脚本:高橋二三 撮影:上原明 録音:奥村幸雄 照明:久保江平八 美術:井上章 音楽:山内正
【特殊撮影】 撮影:藤井和文 美術:矢野友久 合成:金子友三 操演:金子芳夫 照明:熊木直生
出演:本郷功次郎、笠原玲子、丸井太郎、北原義郎、夏木章、上田吉二郎、村上不二夫、螢雪太郎、阿部尚之
(1967年/カラー/87分)©KADOKAWA 1967

〈4Kデジタル修復版監修者のコメント〉

樋口真嗣
私が生まれた年に作られた映画ですから、かれこれ60年前の映画です。
本来なら制作に携わった方が監修すべきなのですが、見渡した限りどなたもいらっしゃいませんでした。残念なことです。
そしてこの度、私たちの世代にとってはレジェンド級のタイミングマンである、小椋俊一さんとデジタルグレーディングの第一線を切り拓いているイマジカのカラリスト、阿部悦明さんのお力添えで不肖樋口、いちファンの代表として、この大任を慎んでお引き受けさせていただきました。
暗部に埋もれ、グレインに隠されていた怪獣たちの皮膚感を洗い出し、当時の低感度ネガフィルムに記録されていた現場の空気感を発掘するのは、試行錯誤を重ねて素晴らしい作品を作り出した先輩たちの偉業を追体験するようで、素晴らしく幸せな作業でした。
とりわけ、タイミングデータから明らかになる、オプチカルプリンターを介さずにオリジナルネガを巻き戻して二重露光をしたダブルロール合成カットの多さは衝撃です。ブルーバック合成という選択肢を当たり前のように選ぶことが難しい時代に怪獣映画を撮っていた先輩たちの労苦には感服するばかりです。
誰も観たことのないガメラの誕生を、刮目してご覧下さい。

小椋俊一
この企画のお話を頂いたとき、まさか自分の子供のころ劇場で観た「昭和ガメラ」の4K修復に関われるとは思ってもみなかったので、嬉しく思いました。「平成ガメラ三部作」には、タイミングとして関わりました。劇場で皆さんがご覧になったのは、プリントフィルム(ポジ)です。今回の4K修復はネガからの修復です。ポジを通さない分、当然劇場での見え方と変わります。ネガはポジでは表現できなかった明部、暗部のディテール等、豊富な情報を持っています。その情報を損なわないように、なおかつ当時観たような質感を求めて修復しました。ご期待ください。


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