『シルビアのいる街で』(07)で世界中を魅了し、同じスペイン出⾝のヴィクトル・エリセ監督をして「現代スペインで最も優れた映画作家」と⾔わしめたホセ・ルイス・ゲリン監督。寡作ながら、劇映画とドキュメンタリーの垣根を軽やかに⾶び超える傑作を⼿掛け続ける彼の『ミューズ・アカデミー』(15)以来10年ぶりとなる待望の新作⻑編が⽇本上陸。
また、『よき⾕の物語』の公開を記念して、美しき名作『シルビアのいる街で』もリバイバル公開決定。ゲリン監督の描き出す世界をぜひスクリーンでご堪能く
ださい。
スペイン、バルセロナ郊外に位置するバルボナ地区。“よき⾕”と名付けられたこの場所は川や線路に囲まれ、開発から取り残された陸の孤島でありながら、⼤都市の近くとは思えないほどの豊かな⾃然に恵まれた理想郷のようでもある。ここには20世紀半ばから移り住んだ住⺠の家族と、最近になってやってきた新世代の移⺠たちが共に暮らしている。⽂化や⽣活スタイルは異なるものの、⼦供たちはともに川で遊び、誰もがよく⾷べて飲んで、歌い、踊り、ひとときの安らぎを得る。そんな都会のオアシスに、新しく鉄道増設の計画が持ち上がった。住⺠説明会が開かれ、⼀部の⼈々は⽴ち退きを迫られるが……。