上映作品

グルスポングの奇跡

家族の秘密、姉の死、信仰…
人生の「真実」が崩壊していく

スウェーデン・アカデミー賞 最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した衝撃の実話。
これまで女性の視点から社会や人間関係を見つめる作品を数多く手がけてきたマリア・フレデリクソン監督の、待望の長編デビュー作である。
家探しの途中、"神の啓示"のような絵画を見つけたノルウェー人姉妹が、偶然、亡き姉に瓜二つの女性と出会う。
さらに奇跡のような偶然が重なり、姉妹はこの出来事を記録に残すため、フレデリクソン監督に「映画にしてほしい」と依頼したことから、本作の制作が始まった。
スウェーデンとノルウェーの国境を越えて紡がれる再会の記録は、やがて信仰と血縁、そして「真実とは何か」という根源的な問いへと発展していく。
ドキュメンタリーでありながらスリラーのように緻密で、痛切に人間的。
偶然の出会いが"奇跡"へ、そして"混乱"へと変わっていき、観る者は現実と虚構の境界を見失っていく----。

出演
:カーリ・クロー、マイ=エーリン・ストーシュレットゥン、オーウラグ・バッケヴォル・オストビー
監督
:マリア・フレデリクソン

STORY

スウェーデン在住の妹カーリを訪ねていたマイは、遊園地の乗り物で事故に遭ってしまう。
怪我の療養中、気分転換にと2人はスウェーデンの小さな町グルスポングで家を探し始める。
理想の家を見つけた2人は、売主の女性オーウラグと対面した瞬間、息を呑む。
彼女は、何年も前に自ら命を絶った姉リータに瓜二つだったのだ。
やがて、オーウラグはマイとカーリの異母姉妹であり、リータの双子の姉であることが判明する。
1940 年代、ナチス・ドイツ占領下のノルウェーでは、双子は人体実験の対象として狙われる危険があり、オーウラグはその運命から逃れるために誕生時に“死亡”と偽られ、別の家族に託されたのであった。
奇跡の再会に酔いしれたのも束の間、家族の間にはやがて軋みが生まれ、封印されてきた痛ましい真実が少しずつ明らかになっていく。
この出会いは、3人の人生だけでなく、亡きリータの死の真相までも揺るがしていくのだった。