『グレート・ビューティー/追憶のローマ』でアカデミー賞®を受賞した名匠パオロ・ソレンティーノ監督が描くのは、権力者の物語ではなく、一人の男の人生の物語。
主演は、ソレンティーノ作品の"ミューズ"として知られる名優トニ・セルヴィッロ。深い哀愁と静かなユーモアを湛えた名演で、ヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞した。
"Graziaグラッツィア"―それは「恩赦」であり、「恩寵」を意味する言葉。赦しとは何か。愛とは何か。そして人生の岐路に立ったとき、人は何を選ぶのか。壮麗な映像美とともに描かれる希望に満ちた人生賛歌。
妻を亡くしたイタリア共和国大統領マリアーノ・デ・サンティス。
任期満了まで残された時間は、あと6か月。
彼の前には、安楽死合法化法案への署名と、二件の恩赦申請という、国を二分する重大な決断が待ち受けていた。
敬虔なカトリック教徒であり、揺るぎない信念を持つ法律家として生きてきた男。
しかしその胸には、亡き妻への尽きることのない想いと、娘との埋められない距離が残されていた。
国家の未来を左右する決断を前に、彼は静かに街へ出る。
そして人々との出会いを通して、自らの過去と向き合い始める―。