2018年に完成し、第75回ヴェネツィア国際映画祭ヴェニス・クラシックス部門で初公開された本作は、
伝記の枠を超え、彼の存在そのものを撫でるようなシネエッセイであり、
伝説のジャズマン、チェット・ベイカーを撮影した 『レッツ・ゲット・ロスト』と本作は"兄弟作"のような続編性を帯びている。
証言者も豪華にして多彩。『デッドマン』(95)で共演したジョニー・デップは紳士としての印象を語り、ベニチオ・デル・トロは「部屋の空気を変える人」と評する。
リーアム・ニーソン、クリント・イーストウッド、孫娘キャリーもその多面性に触れる。
さらにはDr.ジョン、マリアンヌ・フェイスフル、リッキー・リー・ジョーンズと歌い交わす姿には、
スクリーン上の強面とは異なるミッチャムの柔らかさが滲む。