27歳の美紀は、設計事務所で働く、少し⾵変わりな⼥性。
彼⼥には、幼い頃の忘れられない記憶があった。夏の午後、⺟親のいない家でひとり留守番をしていると、そこに"魔物"がやって来た――。
あれは本当にあったことなのか。それとも、幼い⾃分が⾒た夢だったのか。
ある⽇、美紀は路地裏で、獣のような"何か"に襲われる。
「狼に噛まれた」そう訴えても、誰も信じてくれない。しかしその⽇を境に、美紀の⾝体と世界は少しずつ変わり始める。異様に研ぎ澄まされていく五感、突然襲ってくる発作、夜ごと⼝にする聞いたこともない⾔葉。そして、幼い頃の記憶が再び美紀の前に現れ始める。そんな美紀のもとに、ある⽇、⼀通の奇妙な招待状が届く。