第二次世界大戦終結直後――ホロコーストの凄惨な実態が世界に明らかになる中、米陸軍精神科医ダグラス・ケリー中佐(ラミ・マレック)は、元国家元帥にしてヒトラーの右腕であったヘルマン・ゲーリング(ラッセル・クロウ)をはじめとするナチス高官たちの精神鑑定という、極めて異例の任務を任される。
一方、連合国側は、断固たる姿勢を貫く米国首席検察官ロバート・H・ジャクソン最高裁判事(マイケル・シャノン)を中心に、ハウイー・トリースト軍曹(レオ・ウッドール)、デイヴィッド・マクスウェル=ファイフ(リチャード・E・グラント)、グスタフ・ギルバート(コリン・ハンクス)、ジョン・アメン大佐(マーク・オブライエン)、バートン・C・アンドラス(ジョン・スラッテリー)らとともに、ナチス政権の残虐行為を裁く前例なき国際軍事裁判の実現に奔走していた。
やがてケリーは、"患者"たちと向き合う中で、ゲーリングとの危険な心理戦へと引き込まれていく。彼の圧倒的なカリスマ性と狡猾さに触れるうち、ケリーはある恐るべき真実に直面する――ごく普通の人間であっても、想像を絶する悪を成し得るということに。
本作は、第二次世界大戦において連合国により行われたナチス・ドイツの戦争犯罪を裁く史上初の国際軍事裁判「ニュルンベルク裁判」の実録を基に描き出し、全世界興行収入100億円超をたたき出した究極的心理サスペンス。
ジャック・エル=ハイ著「ナチスと精神分析官」を原作に、『ゾディアック』(07)や『アメイジング・スパイダーマン』(12)の脚本で知られるジェームズ・ヴァンダービルトが監督と共同脚本を務めた。
ナチスのナンバー2であり巨悪の怪物ゲーリングには、『グラディエーター』(00)でアカデミー賞®主演男優賞を受賞したラッセル・クロウ、ゲーリングの精神鑑定を担う精神科医ケリーには、『ボヘミアン・ラプソディ』(18)でアカデミー賞®主演男優賞を受賞したラミ・マレック、ホロコーストの重罪に国際的な裁きを望む最高裁判事ジャクソンには『ノクターナル・アニマルズ』(16)にてアカデミー賞®助演男優賞ノミネートのマイケル・シャノン。圧倒的実力派によるアンサンブルが本作に色濃いリアリティを添えている。
人類史上最大の惨事を追求する史上初の国際軍事裁判。それぞれの正義と思惑が交錯するなか、裁判のカギを握るのは「ナチスの怪物」と「精神科医」の心理的攻防戦。人間の善悪の境界性とは一体どこにあるのか?を問う衝撃的な1作。