63歳で作家デビューし、芥川賞&文藝賞をW受賞した若竹千佐子の同名ベストセラーを、『モリのいる場所』の沖田修一監督が映画化!
15年ぶりの主演となる田中裕子をはじめ、蒼井優、東出昌大、濱田 岳、青木崇高、宮藤官九郎ら豪華キャストが集結し、巡る時代と季節を縦横自在に描く。
新しい日常を生きる今――不安や寂しさを受け入れて力強く歩みを進める桃子さんの姿が優しく響く、可憐でたくましい唯一無二の感動作が誕生した。
ひとりだけれど、ひとりじゃない。 桃子さんが辿り着いた賑やかな孤独とは? 75歳、桃子さんの新しい"進化"の物語
STORY
1964年、日本中に響き渡るファンファーレに押し出されるように故郷を飛び出し、上京した桃子さん。あれから55年。結婚し子供を育て、夫と2人の平穏な日常になると思っていた矢先、突然夫に先立たれ、ひとり孤独な日々を送ることに。図書館で本を借り、病院へ行き、46億年の歴史ノートを作る毎日。しかし、ある時、桃子さんの"心の声=寂しさたち"が、音楽に乗せて内から外から湧き上がってきた。孤独の先で新しい世界を見つけた桃子さんの、ささやかで壮大な1年の物語。