雪の降る街を舞台に、吃音をもつホッケー少年のタクヤと、フュギュアスケートを学ぶ少女さくら、そして元フィギュアスケート選手でさくらのコーチ荒川の 3 人の視点で紡がれる物語。
長編初監督作『僕はイエス様が嫌い』( 2019 )で、第 66 回サンセバスチャン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞し、本作が長編 2 本目の商業デビュー作となる奥山大史が監督・撮影・脚本・編集を手がける。
今作は第77回カンヌ国際映画祭で「ある視点」部⾨正式出品、また第26回台北映画祭で「審査員特別賞」「観客賞」「台湾監督協会賞」のトリプル受賞し、日本史上初となる快挙となった。
吃⾳をもつホッケー少年・タクヤ(越⼭敬達)は、「⽉の光」に合わせフィギュアスケートを練習する少⼥・さくら(中⻄希亜良)の姿に、⼼を奪われてしまう。ある⽇、さくらのコーチ荒川(池松壮亮)は、ホッケー靴のままフィギュアのステップを真似て何度も転ぶタクヤを⾒つける。タクヤの恋の応援をしたくなった荒川は、スケート靴を貸してあげ、タクヤの練習をつきあうことに。しばらくして荒川の提案から、タクヤとさくらはペアでアイスダンスの練習をはじめることになり……。