近日上映作品

陽だまりの歌が聴こえる 陽光女子合唱團

1 / 2 [土] 公開

134分 台湾

悲しみはいつか、あなたを照らす光になる
口コミから社会現象を起こし、台湾映画史上No.1ヒットとなった奇跡の感動作、日本公開決定!

台湾映画史を塗り替えた本作は、2025年12月31日の公開後、口コミが静かに広がり、やがて台湾全土を包む熱狂へと変わっていった。公開12日目には『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』を抜いてデイリー1位を獲得し、1月16日以降は連日1000万台湾ドル超えを記録。公開からわずか51日で、『海角七号 君想う、国境の南』以来18年間破られなかった興行記録を更新し、最終興行収入は日本円で約38億6,000万円に到達した。台湾では、第28 回台北映画祭・観客賞、第7 回台湾映画評論家協会賞・最優秀女優賞を受賞。さらに、シンガポール、マレーシア、香港、北米、オーストラリアなどでも公開され、国境を越えて観客の心を捉えた熱は、ついに日本へと届く。

女子刑務所という閉ざされた環境を舞台にしながらも、そこで生きる女性たちの姿は驚くほど身近で、観客は彼女たちの痛みや喜びに静かに寄り添うことができる。物語の底には、家庭内暴力や経済的困難、孤立、母子関係の断絶といった、社会で女性が直面する現実が静かな息づかいとして流れている。 監督は『悲しみより、もっと悲しい物語』で世界的評価を得たギャビン・リン。実話に着想を得た本作では、「音楽は言葉より早く心に届く」という信念を軸に、衝突を抱えながらも歌を通して自らを赦し、誰かを受け入れ、再び歩き出そうとする女性たちの姿を丁寧に描き出す。「魅せられて」が大ヒットした1979年以来、47年ぶりに台湾映画へ出演したジュディ・オングをはじめ、実力派キャストが響かせる歌声は祈りのように温かく、閉ざされた世界に差し込む"陽光"となってスクリーンに希望を宿す。彼女たちの声は観客の心へそっと届き、深い共感とやさしい余韻を静かに残していく。

監督
:ギャビン・リン
脚本
:エルメス・ルー
製作
:リウ・ウェイラン

STORY

ひとりの女児が女子刑務所で誕生する。
母・恵貞(上ルビ:フイジェン)は、娘・芸熙(上ルビ:ユンシー)を守りたいという強い思いを胸に、鉄格子に囲まれた世界で子育てを始める。彼女のそばには、陽気な元詐欺師の阿珮(上ルビ:アーペイ)、情に厚い阿蘭(上ルビ:アーラン)、そしてかつて舞台歌手で、母のような存在でもある玉英(上ルビ:ユーイン)がいる。深い傷と後悔を抱える彼女たちも、ユンシーの存在によって心に小さな光を宿していく。
だが、刑務所は決して優しい場所ではない。厳格な方(上ルビ:ファン)看守長は「赤ん坊は養子に出すべきだ」と冷徹に迫り、母子の時間に影を落とす。一方、穏やかな陳(上ルビ:チェン)刑務官はフイジェンの不安を静かに受け止め、ユンシーの世話を手伝うささやかな支えとなる。
やがてユンシーが先天性の眼の病を抱えていることが判明し、適切な治療のためには養子に出さねばならない現実が突きつけられる。母としての愛情と娘の未来の狭間で揺れるフイジェンは、“最後に美しい記憶を残したい”と合唱団の結成を決意する。
最初は冷ややかな反応が多く、練習は思うように進まない。歌に慣れていない者、過去のトラウマで声を出せない者、他人と歩調を合わせることに抵抗を抱く者──それぞれの事情がハーモニーを阻む壁となる。
それでも、病を押してユーインが指揮を引き受け、仲間たちが少しずつ殻を破っていくうちに、家族のような絆が芽生え、合唱団は刑務所全体を巻き込む大きな存在へと成長していく。迎えた音楽祭の本番、祈りのような歌声は鉄格子を越え、愛する人々へ静かに届く。
そしてフイジェンは、“娘の行く先にそっと寄り添うための決断”を静かに抱きしめていた。