12 / 26 [金] 公開
天涯孤独で不眠症の大道芸人アレックス(ドニ・ラヴァン)と失恋の痛手と眼の奇病による失明の危機で家出した画学生ミシェル(ジュリエット・ビノシュ)。ホームレスとなった二人は、パリの最も古い橋ポンヌフで出会う。愛を告白できないアレックス、過去の初恋に生きるミシェル。カラックスが見つめる二人の感情の軌跡は、失意と闇からはじまり、息もつかせぬスピードで希望と生命へと疾走し、回転していく...!
1960年、パリ近郊にアレックス・デュポンとして生まれる。13歳でアレックスとオスカーのアナグラムであるレオス・カラックスに自ら改名。10代前半から映画を観あさり、イギー・ポップに憧れ、セリーヌを愛読する早熟な子どもだった。16歳でバカロレア(高卒認定・大学入学資格)に合格、リセを辞めパリに出る。17歳で未完の短編『夢に見た娘』を撮り、18歳で「カイエ・デュ・シネマ」に寄稿。80年に初めて完成させた『絞殺のブルース』がイエール映画祭でグランプリ受賞。そのフィルモグラフィは長編六本、オムニバス映画一本と寡作ながら、一作ごとに新たな世界を生み出してきた唯一無二の映画作家。
『アネット』でカンヌ国際映画祭監督賞、リュミエール賞監督賞、セザール賞監督賞を受賞した。
監督作
『IT’S NOT ME』 (2024)
『アネット』ANNETTE (2021)
『ホーリー・モーターズ』HOLY MOTORS (2012)
『メルド』(『TOKYO!』の一篇) MERDE (TOKYO!) (2008)
『ポーラX』 POLA X (1999)
『ポンヌフの恋人』 THE LOVERS ON THE BRIDGE (1991)
『汚れた血』 BAD BLOOD (1986)
『ボーイ・ミーツ・ガール』 BOY MEETS GIRL (1984)
出演作
『IT’S NOT ME』
『アネット』
『ホーリー・モーターズ』
『ミスター・ロンリー』MISTER LONELY (ハーモニー・コリン監督, 2007)
『家』 THE HOUSE (シャルナス・バルタス監督, 1997)
『芸術省』 THE MINISTRIES OF ART (フィリップ・ガレル監督, 1988)
『ゴダールのリア王』 KING LEAR (ジャン=リュック・ゴダール監督, 1987)