上映作品

老人Z 4KリマスターRoujin Z

80分 日本 東京テアトル配給作品

  • 第46回毎日映画コンクールアニメーション部門 アニメーション映画賞受賞

恍惚大活劇。公開35周年に4Kで復活。
大友克洋×江口寿史×北久保弘之
日本アニメーション史に名を刻む才能が集結した伝説級のSFアニメーション

まるで未来予知!?35年前に描かれたAI×高齢化社会───
心を持った暴走介護ベッドが、再び覚醒する!

『AKIRA』の大友克洋が原作・脚本・メカニックデザイン、江口寿史がキャラクター原案を手がけ、北久保弘之が監督を務めた『老人Z』。
この度、公開35周年記念、そして東京テアトル創立80周年記念プロジェクト第三弾特別企画として、『老人Z』4Kリマスターの劇場公開が決定!
2026年12月18日より、テアトル新宿・テアトル梅田にて1週間限定公開、その後2027年春全国公開が決定!!

原作・脚本・メカニックデザイン
:大友克洋
キャラクター原案
:江口寿史
監督
:北久保弘之
音楽
:板倉文、小川美潮
作画監督
:飯田史雄
美術監督
:佐々木洋
キャスト
:松村彦次郎 横山智佐 小川真司 近石真介 辻谷耕史
制作
:A.P.P.P
製作・著作
:東京テアトル、KADOKAWA、ムービック、テレビ朝日、アニプレックス

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INTRODUCTION

1991年9月14日。『老人Z』が劇場公開された。日本ではバブル経済が弾け、街では小田和正の「ラブ・ストーリーは突然に」が流れていた。当然まだスマートフォンも、SNSも、生成AIもなかった。
そんな時代に、日本のアニメ史に一台の暴走介護ベッドが誕生した。
テーマはAI×高齢化社会̶̶いまや現実となったこのテーマを、35年前に誰よりも早く、そして誰よりも大胆に描いていたのが本作『老人Z』である。スピード感あふれるメカニックアクションと、油断も隙もないブラックユーモア&ギャグ、そして底知れぬ人間愛が融合した、正真正銘の伝説級SFアニメーションだ。

しかもこの布陣がとんでもない。

原作・脚本・メカニックデザインを手がけたのは、東京オリンピックを目前に控えた2019年のネオ東京を描いた『AKIRA』で、世界中のクリエイターに多大な影響を与えた大友克洋。本作では、また異なる形で近未来都市を描き、官僚機構、そしてテクノロジーが軋み合いながら暴走していく様を描き出している。キャラクター原案を手がけるのは江口寿史。軽やかな線のキャラクターが、大友が描く暴走する世界に、絶妙な"抜け感"を与えている。そして、その異様な世界をさらに加速させるのが、監督・北久保弘之。後に手がけた『BLOOD THE LAST VAMPIRE』は、その鋭いアクション演出がクエンティン・タランティーノを刺激し、『キル・ビル』のアニメパートにも影響を与えたと語られる一本。そのルーツとなるスピード感が、『老人Z』の時点ですでに炸裂している。

作画監督に『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の飯田史雄、美術監督に『ふしぎの海のナディア』の佐々木洋。そして作画スタッフとして名を連ねるのは、のちに『パーフェクトブルー』『パプリカ』を生み出す今敏、『攻殻機動隊 S.A.C.』の生みの親となる神山健治、『攻殻機動隊 ARISE』の総監督を務める黄瀬和哉、『人狼 JIN-ROH』の監督を務める沖浦啓之、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の監督を務める鶴巻和哉、さらに井上俊之、森本晃司̶̶。大友克洋×江口寿史×北久保弘之という個性の掛け算に、この化け物じみたスタッフ陣の腕が乗った結果生まれたのが、今なおカルト的人気を誇る本作。その作品性は当時から高く評価され、第46回毎日映画コンクールアニメーション映画賞を受賞した。

平成初期に登場した"未来予知"は、AI が日常になった2026年でもまったく色褪せていない。それどころか「セルアニメのアクション作画の最高到達点」とも言われる本作の創造性は、私たちの想像をはるかに超えてくる。1枚1枚人の手によって描かれたセルに宿る、アニメーターたちの魂と創造力。神々の集結が生んだ、いまもなお未来を感じさせる世界を堪能してほしい。

35年前に描かれた未来が、いまなお"未来"を更新する。
『老人Z』を、ぜひ4Kリマスターで。

STORY

ボランティア実習で独り暮らしの老人・高沢の世話をする看護学生の晴子。ある日、厚生省が高齢化社会に向けた新事業「Zプロジェクト」を発表する。在宅独居老人を介護する全自動看護ベッド、Z-001号機。超小型原子炉によって稼働するこのベッドは、コンピュータを搭載し、食事、入浴、排泄、運動からテレビ、電話、オーディオまでを完備し、老人を孤独から解放するという画期的なマシーンだ。そのモニター第1号に高沢が選ばれ、複雑な思いを抱く晴子。発表会で、Zに体を洗われ、食事や運動までさせられる高沢の姿を見た彼女は、老人が機械にがんじがらめにされているようで、痛々しさを感じる。学校に戻った晴子は、パソコンを埋めつくす「HARUKO」の文字を発見。「おじいちゃんだわ」────。大胆にもセンターへ忍び込み、高沢を救い出そうとする晴子。その時、呼応するかのようにZが突如暴走を始めた!いったい何が起きたのか? 事件はさらなる謎を呼び、怒濤のクライマックスへ突入する────。